イノベーションの起こし方 システム編
社内イノベーションは意図的に作れる
今日はそのシステム編です。
社内と書いていますが、あるグループとでも思ってください。
一つの家庭としても読むことができます。
システムとしてますので、まずはポイントをいくつか
⓪守破離の離
①交流する機会を設ける
②奨励する催しを設ける
③褒賞を与える
④評価とフィードバック
ではまずは⓪守破離の離から
大前提として、イノベーションは守破離の離、最終段階だと思ってください。
ここでいう守破離は、その社員における会社内の成長具合です。
守=その会社の基礎基本を学んでいる段階
破=自分のことはできるようになり、自組織などには影響を与えることができる段階
離=自分、自組織の垣根を超え、他組織や会社全般にも影響を与えることができる段階
守破離の名の通り、守から破へ、破から離へと成長します。
逆を言えば、守と破を作れなければ離はありえない、ということです。
次に①交流する機会を設ける
ここでいう交流は、普段増えあうことの少ない人と、強制的に巡り合う機会を設けることです。
ただし、それを仕事外で行ってはいけません。例えば仕事外の飲み会で設けるなど言語道断です。
仕事内で機会を設けることをできない、したくないのであれば、一生その組織ではイノベーションは起こらないと思ってください。
では、仕事として設ける場合には何ができるか。
例えば組織横断型のプロジェクトです。各組織から1名選出してもらい、社内モチベーションの企画を兼務してもらうなどするといいでしょう。
さらに言えば、選出する人材は次期リーダー候補がいいです。
この機会を通じて次期リーダー候補の結束が高まっていれば強い組織が作れます。
②推奨する催しを設ける
これは非常に簡単です。
年に1回や半年に1回でいいので、社内で新規事業や新規アイデアの募集をかける大会を行えばいいです。
その際、ハードルを上げると参加率が低くなりますので、募集用の基礎フォーマットを1枚用意して、それで1次選考するようにしましょう。
1次選考を通過した数件が、実際に社内プレゼンの機会を設けられる、さらにその機会が社内の羨望の的になるようなイベントに仕立て上げられると完璧です。
ハードルを低くすることで玉石混交にはなります。
ですがそもそもエントリーを増やさなければイベントの盛り上がりのなさが浮き彫りになり、終わります。
ライトユーザーを増やさなければ、熱心なユーザーは増えません。
間口は広くしましょう
③褒賞を与える
これはもうめちゃめちゃ簡単ですね。
がっつり褒賞を出してください。出せば出すほどいいです。
エントリーだけでも軽くボールペンや、何かしらを出しましょう
1次審査通過なら金一封
プレゼン大会でそれなりの成果を出せば賞金や、社内全体へ向けて発信できる機会を設けるなど、とにかくみんなが羨ましがることをしましょう
そんな資金はないって?
このくらいの手間と賞金で「よしいける」と思うアイデアを買えるなら安くないですか?
しかもプレゼンまでしてくれる人材ですよ?多分貴方が手放したら、独立して業績上げるはずです。
手放しますか?貴方のとこで働いてもらいたいですか?
④評価とフィードバック
さて、これももう簡単ですね。
応募された全案件に少なくとも評価とフィードバックは与えてください。
そもそも応募した時点で人事評価は少し上げましょう。
だって積極的じゃないですか。
フィードバックに関してもGood,Bad,Nextを明確にし返してください。
今回はダメなアイデアだったとしても、そのフィードバックの内容によっては次回はいいアイデアを出してくれるかもしれません。
そもそも評価もフィードバックもなければ、次回の応募はしませんので
絶対に評価もフィードバックもしてください。
ここまで読んでいただければ気づくと思うのですが
「あれ?ここまでできる社員であれば自分で会社やるんじゃね?」
そうです。その通りです。
そのくらいできる人だから、筋の良い、新しいアイデアを、積極的に出すことができるんです。
他社には絶対行かないし、独立もしないけれど、従順で、よく働いて、会社内の評判も良く、文句も言わない
そんな人間居るわけないじゃないですか
貴方は自分の会社や組織を
やる気はなく、従順で文句を言わず、コツコツを言われたことだけをやるが業績は伸びない、安定しない組織にしたいのか
それとも、やる気があり、野心的で、独立するかもしれないけれど新しいアイデアや、新しい商品を開発してくれる活気のある組織にしたいのか
どっちなんだい!!!